『アリータ: バトル・エンジェル』考察 地上に堕ちた天使アリータが○○を見つけて戦士になる話(ネタバレ注意)
今回の映画は『アリータ: バトル・エンジェル』
やっぱり原作とかは読んでないけど、映画見ただけでブログ書いちゃうよ。
ペラペラだねぇ。ペロポネソス半島。
『アリータ: バトル・エンジェル』を一言で表すと
地上に堕ちた天使アリータが戦う理由を見つけて戦士になる物語である
OK、じゃあ早速説明にいってみよう!!(アメリカの通販番組風に)
1.空中都市ザレムを目指す
この映画の最初と最後を繋げると、
『ザレムから捨てられたアリータが再びザレムを目指す』
という流れになっています。
別に帰巣本能が働いたとかいう話ではありません。
アリータは頭部のみがザレムから捨てられていたところを、サイボーグの医者であるイドに拾われます。
そのイドによってアリータはボディを与えられますが、以前の記憶は失ってしまった状態でした。
そして、ザレムとは今回の映画の舞台となるアイアンシティの上に浮かんでいる空中都市であり、過去の対戦で失われた高度な文明が残っている唯一の場所という設定になっています。
逆にアイアンシティはザレムの廃棄物を再利用して暮らしており、ザレムの安泰を脅かさないように常に警備が目を光らせているといったことから、ザレムとアイアンシティは主従関係にあることが伺えます。
そんなザレムはアリータにとっての憧れの対象でした。
自身が出自が分かる場所として、そして後に恋心を抱くヒューゴーがお金を溜めて目指している場所として。
ただ、物語が進むにつれてアリータがザレムを目指す意図が変わっています
2.天使から戦士へ
物語の中盤でアリータはかつての対戦で活躍した戦闘用サイボーグの頭部であったことが明らかになります。
確かに、序盤から格闘球技ともよべるモーターボールに興味を持ったり、賞金首を狩るハンターに志願したり・・・。
ヒューゴーがモーターボルをする姿やイドがハンターとして戦う姿を見た影響もありますが、湧き出てくる戦闘欲求に基づき、率先して戦いの場に身を置こうとしています。
そのため、序盤のアリータはイドが歩けない娘のために作ったという華奢なボディを身に着けたまま、無謀とも思える戦いを仕掛けていく、危なっかしい天使のような存在でした。
そして、周囲から心配をよそに戦いを仕掛けていくアリータは結局、戦っている最中にボディを失ってしまいます。
ですが、アリータはこの状況を待ってましたと言わんばかりに、自身が手に入れたかつての大戦時に使用していたのと同型の真の戦闘用のボディを装着してもらい、モーターボールの大会に参加して、ザレム行きの切符を手に入れようとします。
イドはアリータが戦いを望んでいることを知っているため、当初は反対していたモータボールへの参加を認めます。
アリータは、戦闘用ボディによって少し大人びた姿になりましたが中身はまだ夢見る天使のままです。
しかし、同時にアリータの戦闘用ボディを狙う存在や、ヒューゴーに降りかかる不条理などが明らかになっています。
これがアリータを戦士に変えていくのです。
3.憧れの対象から復讐の対象へ
アリータがザレム行きの切符を手に入れるために参加した、モーターボールの大会はアリータのボディを狙うベクターの息がかかっていて、競技の参加者は全員アリータを殺すために雇われていました。
また同時に、ヒューゴーもザレム行きの資金を溜めるために行っていたサイボーグ強盗がハンターにリークされ、ピンチに陥っていました。
アリータはヒューゴーからSOSを受け、モーターボールの大会を飛び出します。
そして、瀕死となったザレムをイドの元に預け、自身のボディを狙うベクターの元へ向かいます。
そこでアリータは、ヒューゴーは大金を溜めてもザレムに行けなかったこと、そして敵だと思っていたベクターの意識を乗っ取り糸を引っ張っていたノヴァという存在がいたことを知ります。
ヒューゴーもこの事実を知り、サイボーグ化したボディでザレムに乗り込もうとしますが、ザレムの防衛システムによってアリータの目の前で死んでしまいます・・・。
そんなアリータが取った行動は、ザレム行きの切符を得るために再びモーターボールに参加すること。
ザレムは憧れの場所では無く、ノヴァを倒しに行くために行く場所。
欲求のままに動き、強いけど守られる存在であった幼い天使アリータは、この世界の不条理や恋人の死を経て、復讐のために戦う戦士アリータとして生まれ変わるのでした。
以上!!
5.感想
いい映画だったけど、面白い感想がおもいつかないんだよね。
ただ、ヒューゴーが死んじゃうときのアリータの「ンノォォォォォォォォォ~!!」っていう野太い悲鳴が頭から離れないんだよね。
「ンノォォォォォォォォォ~!!」
ハハッ
それじゃあ